東京大学医学部附属病院の整形外科で准教授を務めていた松原全宏(まつばら たけひろ)容疑者(53)が、医療機器選定をめぐる不正な金銭の授受によって収賄容疑で逮捕されるという衝撃の事件が明るみに出ました。
国内屈指の名門大学であり、医療の最前線で活躍していた人物によるスキャンダルということもあり、社会的な注目が集まっています。
本記事では、報道および研究者情報をもとに、松原氏の経歴や学歴、研究業績、そしてSNSの痕跡や顔画像の有無に至るまで、詳細にまとめています。
■ 松原全宏とは何者なのか?プロフィール概要
松原容疑者は、東京大学附属病院において整形外科領域の専門医として勤務し、同部門のチーフポジションを担っていたとされます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 松原 全宏(まつばら たけひろ) |
| 年齢 | 53歳(2025年時点) |
| 居住地 | 東京都台東区上野桜木 |
| 所属(当時) | 東京大学 医学部附属病院 整形外科 准教授 |
| 専門分野 | 整形外科、再生医療、医療社会学、骨代謝、AI診断技術など |
これまで20年以上にわたって整形外科医・研究者として最前線で活躍してきた人物で、東京大学内でも信頼の厚い立場にあったと見られます。
■ 学歴・経歴|東大出身のエリート医師
● 学歴
- 東京大学医学部 卒業(年次非公開)
学術系データベースや報道情報から、松原容疑者が東京大学医学部を卒業したエリート医師であることはほぼ間違いありません。
● 職歴(研究歴含む)
- 1997年:東大病院に医師として採用
- 2007年:外部勤務を経て、再び東大に戻る
- 2012年~2021年:整形外科講師・特任講師を歴任
- 2022年~2025年:准教授として勤務(事件当時)
東大病院では、整形外科の外傷・骨折治療を担当する中心的な存在として活動し、手術に使用する医療機器の選定権限も持っていたと報じられています。
■ 科研費から読み解く研究実績と専門性
松原容疑者の研究者番号(40361498)は**KAKEN(科学研究費助成事業)**に登録されており、以下のような研究に携わっていたことが確認できます。
● 主な研究テーマ
- 骨粗鬆症のAI診断支援システム
- 関節軟骨の形成メカニズム解明
- 再生医療における細胞分化誘導
- 異物反応に関する免疫研究
- 骨代謝とマクロファージの関係性
● 専門分野
- 整形外科学(Primary)
- 医療社会学
- 麻酔・蘇生学
- 再生医療工学
● 研究成果
過去20年間で16件以上の科研費プロジェクトに関与し、整形外科と免疫学、AI医療などの融合領域で評価されてきました。
■ 収賄事件の経緯と問題の本質
2025年11月、松原容疑者は特定の医療機器メーカーに便宜を図る見返りとして金銭を受け取った疑いで逮捕されました。
● 事件の流れ(概要)
- 2019年9月:ある医療機器メーカーが開発した「大腿骨接合器具」の使用承認を、東大病院内の審査委員会へ申請
- 2019年11月:その製品が病院内で正式に認可される
- 2020年~2023年:松原氏が「奨学寄付金」名目で同メーカーから総額120万円の入金を指示。その内、約100万円を私的に流用
- 用途:個人用のパソコンや親族用タブレットの購入などに充てた疑い
国立大学法人の職員は「みなし公務員」とみなされるため、こうした金銭の授受は公務員の収賄罪に該当します。
■ 顔画像はある?報道で公開済み
複数のメディア(読売新聞、Yahoo!ニュースなど)では、松原氏の顔画像(スーツ姿の写真)が明確に掲載されています。
表情は穏やかで冷静そうな印象を与え、医師や研究者らしい知的な雰囲気が感じられる一方で、今回の事件とのギャップに驚きを隠せないという声もネットでは多く見られます。
なお、顔写真は著作権対象の報道資料であるため、SNSなどへの無断転載には注意が必要です。
■ SNSアカウント(X、Instagram、Facebook)の実在性は?
事件の報道を受け、ネット上では松原容疑者のSNSアカウントについても注目が集まっています。
調査の結果、実名および所属情報と一致するSNSアカウントは現時点で確認されていません。
| SNS | 調査結果 |
|---|---|
| X(旧Twitter) | 同姓同名のアカウントは複数確認されるが、本人と関連づける証拠なし |
| 実名での登録は見当たらず、学術・医療投稿もなし | |
| プライベートアカウントの可能性はあるが、公的情報との一致はなし |
これらから推測すると、松原氏はSNSをほとんど利用していなかった、もしくは匿名・非公開で利用していた可能性が高いと考えられます。
■ 東大病院の奨学寄付金制度とその“盲点”
松原容疑者が利用したとされる「奨学寄付金制度」は、研究支援を目的とした寄付制度であり、企業や個人が大学を通じて医師を支援する仕組みです。
制度上、寄付金の約85%が医師に配分される仕組みとなっており、本来は研究用途に使われるべき資金。しかし、これを**“便宜供与の対価”として利用していた場合は収賄にあたる**という判断になります。
大学としてもこの制度の運用ガイドラインの見直しが迫られており、他大学も含め波紋が広がることは避けられません。
■ 今後の注目ポイントと懸念点
今回の事件を受け、次のような社会的課題や制度改善の必要性が浮き彫りとなっています。
- 国立大学における倫理管理の不備
- 医療機器選定に関する透明性の欠如
- 寄付金制度の監査体制の強化
- 研究者と企業の癒着の予防策
また、松原氏の過去の研究プロジェクトや論文への信頼性についても、再評価の必要性があるとの声が一部の研究者から上がっています。
■ まとめ|名門医大の名誉を汚した事件
松原全宏容疑者は、東大出身で医学研究と臨床の両面で実績を積み上げてきた実力派医師・研究者でした。
しかし、今回の事件によってその信頼は大きく損なわれることとなり、“東大病院の顔”とまで言われた人物が制度を逆手に取って収賄行為に手を染めたという事実が突き付けられました。
彼のSNSアカウントは確認できず、メディア報道でのみ顔画像が判明。事件の全容解明と処分の行方が、今後の注目ポイントとなっています。

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